PS灰系土質安定剤の土壌改質と固化の原理
土壌安定剤「土壌元気君」は、「水和化無機物(天然鉱物と合成品の混合物)」と「フライアッシュ(ペーパースラッジ焼却灰)」の配合組成物です。
有害物である土粒子、溶解物である水分とくっつき、水和反応→ボゾラン反応を起こし、固化します。
含水比の高い土、有害物質や臭気などを含む土など、さまざまな不良土を良質の土質に変換することができます。
改良前 |
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有機物、有害物質、臭気を含んでいる土に、「
PS灰系土質安定剤」(土壌元気君)を添加し、攪拌します。 |
改良中 |
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水和反応
(1)物理的給水作用
フライアッシュ(軽灰)のポーラス(多孔質)面に有機物、臭気等を短時間で吸収します。
(2)給水作用によって起こる化学反応
吸水したアッシュは、水和加鉱物によって水和反応が起こり、速やかにエトリンガイドが生成します。
エトリンガイトは構造中に多数の結晶水を含むことができるため、生成過程で多くの水分を吸収しながら、土質の含水比を低下させる働きがあります。
その結晶は針状結晶であり、アッシュと土粒子を包囲しながら土壌を迅速に固化していきます。
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改良後 |
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ボゾランの生成反応
さらに、水和反応で生じた水和物と土粒子の鉱物などと反応してボゾランを生成することで、より強固な処理地盤が形成されます。
その形状は無数の粒子構造(多孔質粒子)をもち、包囲したアッシュ及び土粒子の水分を飽和状態に保持する性質を持つ為、透水性、保水性に優れ、自然の地盤に近くなります。
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このように、含水比の高い土、有害物質や臭気などを含む土など、さまざまな不良土を良質の土質に変換することができます。